KP@原澤:と、いうことですので今吉君、準備ができましたら署に出勤したところから進めます。
今吉翔一:あ、準備はできたで
KP@原澤:桃井さんは同伴しないということでよろしいですか?
今吉翔一:桃井は同伴しないということで
KP@原澤:わかりました。
KP@原澤:今吉君は所属する刑事一課のオフィスに到着します。いつものように様々な事件について情報が行き交っており、少々騒がしいですね。
KP@原澤:警部のデスクは部屋の端にやや広めに間合いを取って配置されています。
KP@原澤:今吉より少し小柄でゆるくウェーブのかかった髪型の男がいつものシワの少ない背広姿で座って資料らしき紙束に目を通しています。原澤警部ですね。
KP@原澤:どうしますか?
今吉翔一:警部のデスクの前に行って、「原澤警部、ちょっとお時間ええですか?」ときくわ
KP@原澤:今吉がそう話かけると警部が顔を上げます。
原澤克徳:「ええ、大丈夫ですよ。昨日はおつかれさまでした。」
今吉翔一:「ありがとうございます。昨日の件は何とか片がついて良かったです。」というわ。 「それで…警部に折り入ってお話があるのですが」と続けるわ
原澤克徳:「笠松君からききましたが、A社の盗難未遂事件について随分ご興味があるようですね。」さも君の用件はこれでしょう、といった調子で
今吉翔一:「ええ…そうです。最初は同じ大学やった、という事からでしたが…その若松という青年の様子を見てみたらこの事件自体気になってきてしまいまして。もし可能なら、捜査に加わりたい、と思っています」とストレートに言う
原澤克徳:「…そうですね。丁度君も担当の事件が解決したところですし、よほどご興味があるようなので君もそちらの捜査に加わっていただきましょうか。」
KP@原澤:ただし、と警部は紙束から目を上げて続ける。
原澤克徳:「余計なお世話かもしれませんが、シロかクロかより容疑者の心理にご興味があるのでしたら私立探偵かあるいは犯罪心理学者にでも転職するといいでしょう。極端な話、警察組織としては逆にシロかクロか以外に興味がないのですよ。」
原澤克徳:「…今吉君、この件について、君は何を知っていますか?」
今吉翔一:「…言い方に多少問題がありましたね。…様々な意味での『真相がしりたい』というところに一番ちかいですね。私もこの件に関して若松という容疑者に対して状況的にみてクロやとおもっておりますよ。ですが、彼をみて違和感を覚えた。その違和感が、クロやと思ってても、ワシの中で事件をおわらすのにストップをかけとるんですよ。」と言い
今吉翔一:「その違和感を突き止めることができたら、クロかシロかはっきりする…そう思ったのでクロかシロか」
今吉翔一:「という状況判断を先延ばしにして調べようとおもったんです」と続けるわ、そして「事件について世の中に出回ってること以上のことは知りませんよ」という
KP@原澤:S1D100<=60
KP@原澤:あれ?
KP@原澤:シークレットダイス
KP@原澤:…ふむ。では警部は暫く無言になった後、
原澤克徳:「まあ良いでしょう。今後得られた情報はこちらに報告してください。」
原澤克徳:「それから、あまり笠松君を困らせるのはやめてあげてください。本気で内部協力者ならどうしようと心配されていました。」
原澤克徳:「何か、質問はありますか?」
今吉翔一:「分かりました。ありがとうございます。」とお辞儀をし「笠松に心配かけるのはやめときますわ…」という
今吉翔一:「そうですね…、捜査の進展についてが一番ですかね。若松から何か情報をききだせたか、とか現場の方で何かあったか…とか。 彼とA社についての関係なんかがあるのかも気になりますね。なぜあの会社やったとか」
原澤克徳:「捜査については笠松君からお話しした通り、現場からは若松君が状況的に犯人でしかあり得ないと考えられます。」
原澤克徳:「しかし、当の若松君は何も覚えていませんね。君も接見してみれば実感できるでしょうが、彼の履歴からしてもあそこまで自然に嘘をつくことはほぼ不可能です」
原澤克徳:「A社との関係ですが、若松君とA社との関係は不明、つまり現在の所接点が見つかっていません。君は薬品についてはあまり詳しくないでしょうが…」
KP@原澤:そこまですらすらと述べたところで、原澤警部は手元の資料をちらりと君に見せます。
KP@原澤:「ケタミン(ケタノール)」との文字が書かれていますね。
原澤克徳:「盗まれかけたのは麻酔の一種です。麻薬指定スレスレでもありますが、そちらの効能を期待して盗もうとするにはいささか物好きだと言えますね」
今吉翔一:「ということはその薬を盗もうと思えばA社でなくても問題ない、っちゅうことですかね。A社でないといけない理由はない、と」
原澤克徳:「この近辺で麻酔を製造している製薬会社はそう多くありませんが、A社でなければならない理由は今の所は特に考えられませんね」
今吉翔一:「そうですか、…麻薬の効能を期待したとして、それに関する前科や、周囲の人間にそういった話はあったりしたんですか?」
原澤克徳:「前科は皆無です。周辺関係は現在洗っている最中ですね。麻薬目当てなら盗難よりマシな入手経路が考えられそうですがね…」
今吉翔一:「なるほど。あ、そういえば現場に指紋ってあったんでしたっけ」
原澤克徳:「指紋はありませんが、足跡はありました。…他に質問はありますか?」
今吉翔一:「足跡ですか。ええと手袋とかの着用跡とかはなかったんですか?」
原澤克徳:「処分された痕跡があったのでその手袋を使って指紋を残さないようにしたのでしょうね。」
今吉翔一:「そうですか…色々とありがとうございます。捜査で進展等ありましたらまたお伝えします」と頭をさげるわ
原澤克徳:「はい、宜しくお願いします。」そう言って紙束に目を戻す
KP@原澤:それでは、今回はここまでとしましょう。
今吉翔一:はい、ありがとうございました